知らないととっても危険!草刈り機の危険性
草刈り機で草刈り中に、失明? 足の切断? ってありうる事故です。
一見、手軽な雑草対策として使用される“草刈り機(刈払機ともいう)”ですが、使い方を間違えたり、安全対策を怠るととんでもない事故につながる場合があるんですよ。
雑草が目立つ5月頃から9月頃にかけては、地域の奉仕作業や、田んぼの畦畔、道路の植栽帯や公園など身近な場所で草刈りをしているシーンをよく見かけると思います。手軽に雑草を刈り取れる草刈り機は、2万円ぐらいから5~6万円とホームセンターや農機具屋さん、インターネットでも簡単に購入でき本当に多くの方々に使用されています。
よく見かける草刈りの様子
一般的なチップソーの草刈り機
でも、この手軽に購入できる草刈り機、この草刈り機の危険性について知らない方は多いのではないでしょうか?私も教えて貰うまでは全く知りませんでした。
鋭い刃がついた金属の円盤が高速回転する機械、それが草刈り機(チップソーの場合)です。この草刈り機が一体どんな事故を引き起こす可能性を持っているのでしょう?
取り返しのつかない怪我をしないためにも、草刈り機を使う前に是非読んでみてください。
初めて使用する人には必ず読んでほしい!
草刈り機の使用で起こる4つの危険性と回避する方法
危険性1.飛び石、チップの飛散
高速回転の刃が、草むらに転がっている石や、木の破片などにあたるとどうなると思いますか?
刃があたった瞬間、その石や木の破片を飛ばします。チップソーの刃が欠けて飛んでくることだってあります。
その時、近くを歩いていたらどうなると思いますか?
運が悪いとあたって怪我をします。私も、車の窓を開けて草刈り中の横を通りかかったときに飛んできた小石が顔にあたった事があります。ごくごく小さい石だったので痛いだけで怪我はなかったですが、目にあたっていたら失明していたかもしれません。
もし、近くに止めてある車や建物の窓ガラスにあたったら?
ガラスが割れる事だってあります。
【飛び石・チップの飛散を回避する方法】
- 事前に草むらに空き缶や木の破片が落ちていないかを事前に確認してください。
- 草刈り機には飛散防止カバーを取り付けてください。草刈りをする人は保護メガネを着用してください。
- 近くを人が通っていないか、車が止まっていないかを確認してから草刈りしてください。
危険性2.キックバック
チップソーが切り株などの障害物にあたって、刃が跳ね返ってくる事をキックバックと言いますが、刃が跳ね返ってくるとどうなると思いますか?
刃が体にあたって切れてしまう事があります。
【キックバックを回避する方法】
- 事前に切り株や岩などの障害物がないかを確認してください。
- 草刈り中は、周りに人がいない事を確認してください。
- 草刈りは、常に右から左に刃を動かしてください。絶対に往復で刈らないでください。
危険性3.草刈り時の転倒
畦畔や河川の土手など斜面で草刈りをしていると、バランスを崩して転倒する場合があります。転倒した際に草刈り機が動いていたら?刃が体にあたったら?
体が切れてしまいます。大変危険です。
【草刈り時の転倒を回避する方法】
- 安定した姿勢で草刈り出来るようスパイクなどを装着してください。
- 急な傾斜には小段を設置するなど安全に草刈りが出来る様にしてください。
- 草が雨や朝露で濡れていて滑りやすい時の草刈りは避ける様にしてください。
危険性4.絡んだ草や紐などの除去
草刈り機には、草や紐などのゴミが絡んで動かなくなる事があります。動かないと、エンジンを切らずに絡み付いたゴミを除去するとどうなると思いますか?
急に刃が回転して怪我をする場合があります。
【急な回転による怪我を回避する方法】
- 絡み付いたゴミや草は、必ずエンジンを切ってから除去してください。
草刈り機は、雑草を短時間で処理するにはとても便利な機械ですが、とても危険な機械であることを知っていて欲しかったので紹介させていただきました。
草刈り機による除草は、雑草対策には必要不可欠です。草刈り単独ではもちろん、防草シートを敷く時の前処理としても草刈り機は使用しますので、弊社でも多くの社員が使用しています。そのため、新人教育には草刈り研修が必ず含まれ、危険性を知ってもらった上で安全対策をして草刈りを実施しています。
また、弊社では危険回避、安全対策として草刈り機用アタッチメント“スーパーカルマープロ”を導入しました!
“スーパーカルマープロ”は、飛び石やキックバック、チップソー破片の飛び散りがなく、安全に作業が出来ますのでオススメです。是非使ってみてください。普通のチップソーと比べると、重たく作業効率は落ちるかもしれません。しかし、安全性はバッチリです。
※「スーパーカルマープロ」は、株式会社アイデックさんの商品です。使用されたい方は、ネットで検索してみてください。
最後にもう一度、草刈り時の怪我が少しでもなくなるように注意してほしい事をまとめました。
・草刈り機には、飛散防護カバーを必ず装着してください。
・草刈機は右から左へ1方向で使用し、左から右や往復で刈らないでください。
・作業者は、保護メガネ、すね当てや草刈り用エプロン、安全靴やスパイクを装着してください。
・周りに人がいない事、自動車が停まってない事を確認してください。
・草刈り前に周辺環境を確認し、空き瓶や空き缶、木の破片などが落ちていないかの確認と除去をしてください。
・石や切り株などの障害物がないか、またどこにあるかを把握しその周辺の草刈りは慎重に作業してください。